故人との別れの時を静かに感じられる空間
外観は、周辺環境と調和する落ち着いた色調とし、屋根は小江戸川越にふさわしい、いぶし瓦葺きにしました。葬祭出入口の車寄せは、車の乗り付けがしやすいように広くなっています。中に入ると、明るく、木のぬくもりを感じることができるエントランスホールが広がります。
告別室などは、葬儀の個別化を図り、会葬者の動線を配慮した設計になっています。「告別室」「見送りホール」「収骨室」はそれぞれ個室となっているため、プライバシーが守られます。
天井が高い見送りホールは、上から光が入り心静かに故人を見送ることができます。
本膳が行える待合室は、10室配置しています。待合室や待合ロビーからは田園の風景や庭園などを眺めることができ、心安らかに過ごせるような空間になっています。
建物は平屋建てを基本とし、待合室等を1階に配置することでバリアフリー化を図り、すべての人が利用しやすい施設になっています。施設内は、告別室や待合室、式場などを明確に分けることで、利用者に分かりやすい配置にしています。子ども連れの方でも安心して利用できるように、キッズルームや授乳室も新たに設置しました。
また、今後見込まれる火葬件数の増加にも対応できるように、火葬炉設備を12炉設置しました。火葬炉は、環境性能に優れた設備を導入し、環境への負荷を低減しています。
さらに、建物の高さを抑え、庭園や周囲を緑化することで周りの景観を損なわないように配慮しています。
近年、増加傾向にある家族葬など小規模葬儀に対応するため、30人定員の小式場を2室設置しました。これにより、市営の式場は、川越市民聖苑やすらぎのさとの6式場と併せて8式場になります。市では、葬儀取扱店との間で一定額の範囲で標準的な葬儀が行える「市民聖苑葬儀」制度を設けていて、いずれの式場でも行うことができます。川越市斎場の各式場には、通夜の際のお清めが可能な控室、遺族の方が仮眠可能な遺族控室を設けました。
ペット火葬の需要が増加していることから、小動物炉を1炉設置し火葬を行います。